ウニについて

 ウニは、棘皮動物の一種で、全世界で800900種ほどあり、そのうち16種類が食用とされています。
 実際、私たちが「ウニ」を食べる折は、イガイガの殻を割った中身を食べますが、これはウニの生殖巣(精巣・卵巣)になっています。ウニにも雄と雌がありますが、その区別は殆どつかず、また、雌雄一体のものもいるようです。

 それぞれの国・地域で漁獲されており、年間を通して新鮮なものを入手することができます。よって、「旬」の時期も一定ではなく、栄養分を多く蓄えた産卵期前であれば、美味しく食べることができます。逆に、産卵直後のものは、生殖巣が貧弱で、苦味が増したり、形の崩れたものが多くなります。

バンクーバーで見かけるウニ

 バンクーバーでは、バンクーバー島・クイーンシャーロット島などから、11月〜2月辺りまで良好な状態のウニが漁獲されます。よってこの時期、レストランでは、ローカルもののウニが多く見受けられ、また、ローカルならでわの「ライブウニ」(ウニの殻のままでレストランに販売されるもの)が登場します。同じく、12月にはバフンウニが顔を出しますが、それほどローカルレストランには販売されていません。漁獲量がとても少ないこと、価格が通常のウニ(ムラサキウニ)よりも高いこと、また、日本の業者に優先的に販売される背景があります。

 さて、ローカルもののウニがない時期なのに、一年中バンクーバーのお寿司屋さんでウニが食べられるのは何故か?その期間は、各業者が海外からのウニを輸入し、レストランに卸しているからです。今までは、アメリカ・カリフォルニア、アラスカ(シアトルでのパッキング)、チリ、メキシコなどからのものがでており、それぞれ、味・色・大きさ・肉質が大きく異なっております。弊社では、カナダ産の時期ではない折、カリフォルニアからの良質なウニを輸入販売しております。

各産地のウニの特徴

産地

種類

身質

カナダ西海岸

ムラサキウニ

黄・オレンジ

淡白な甘味

アラスカ

ムラサキウニ

カナダに比べて甘味が弱い

カリフォルニア

ムラサキウニ

強い甘味

メキシコ

ムラサキウニ

弱い甘味

チリ

チリウニ

弱い甘味

ウニの栄養素と効能

 たんぱく質・ビタミン・リン・鉄分を多く含むゆえ、多くの効能があります。

 血行をよくする・貧血予防・血圧低下・不整脈の改善・動脈硬化予防・ 肝臓機能強化・美肌効果・眼精疲労・心臓の働きを強くする・ 血中コレステロールを下げる・ガン予防・脳の働きの活性化など

ライブウニの見分け方

 ローカルのウニの時期は、弊社も「ライブウニ」を販売しますが、販売の難しさもあります。というのも、ウニの殻が付いた状態で販売するゆえ、中身をチェックすることが出来なく、お店で殻を割ったら、「中身がない」「色が黒い」といった問題が発生します。いろいろ研究もしましたが、殻の大きさでも、殻の色でも、また、重量でも判断が不可能になっています。傾向性として、大きな殻のものは、老齢のウニ(年数を重ねたウニ)なのか、身の色が褪せたもの、また、黒っぽいものが多くみられるように思います。しかし、決定的な見分け方はなく、殻を割ってみるまでは、中身の良し悪しがわからない状態です。

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